浦上玉堂は、岡山藩の支藩鴨方藩士として生まれた文人画家です。50歳で脱藩した後、本格的に絵を描き始めました。その作品には、内面の陰影や自然の移ろいが、墨の表現効果によって繊細に描き出されています。本展は、岡山県立美術館が所蔵している玉堂コレクションに、倉敷の素封家大原家が収集してきた玉堂作品が加わり、一層充実した内容となったことを契機に関東地方では初めて公開する展覧会です。